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アガサ・クリスティの恋愛・結婚観と二人の夫の浮気の原因

喪女美

「ミステリーの女王」として世界的に成功した小説家・アガサ・クリスティ。

仕事では成功しても、結婚生活は問題あり。

二度の結婚をし、二人の夫に浮気された原因は?

アガサ・クリスティの時代の恋愛

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ミステリー小説が好きな人なら、十代のうちにアガサ・クリスティの小説に親しんでいたことでしょう。喪女美は殺人事件が題材として面白くなくて十代の頃は読む気がしなく、クリスティにハマったのは大人になってからでした。

大好きなのはオールドミスの安楽椅子探偵・ミス・マープルもの。エルキュール・ポアロはあまり好きじゃないのは、偉そうなおっさんが好きじゃないからかなあ。おっさん嫌いが爆発しております。

クリスティが生きていた時代は今と違って、男女の交際に対する明確なルールがありました。そしてクリスティはその表も裏も熟知していた、と言います。少女時代の彼女は内気で、男性にも積極的にはなれないタイプ。

アメリカ人だったお金持ちの父親は投資で失敗して財産の大半を失い、心労が重なって亡くなり、母子家庭になったクリスティは経済的な事情で住み慣れたイギリスの屋敷からフランスに渡ったり、カイロで過ごしたりと(生活費がイギリスよりかからないから)転々とします。

それでも年頃になると、適切な配偶者を見つけるために「社交界」にデビューするようになり、ダンスパーティで出会った男性たちから求婚を受け始めます。もったいないことにクリスティはそれらの求婚をバンバン断ります。

クリスティの自伝によると、この時代の男性たちは若すぎる女性にはむしろ目もくれず、美しい既婚女性のほうに夢中になっていたようです。(一夜の遊び相手として)

十代なんて鼻タレの子供でしかなく、気になる年上の男性からそう扱われた、とも書いています。

 

「ちょうどぴったりさん」探しと最初の夫と結婚

 

クリスティと同じ年頃の少女たちは、「ちょうどぴったりさん」つまり、結婚を約束する適切なお相手を見つけることが人生の大きな目的になっていました。

ハウスパーティ出て出会ったS氏は会ったその日にいきなりプロポーズしてきて、「若い女に結婚の申込みをする最悪のタイミング」だとバッサリ切り捨てています。

クリスティはいろんな男性とめぐりあいますが、不思議と恋ができませんでした。好きになれる男性がかんたんに見つからず、退屈を感じます。年上好みのようで、その後やっと年上の男性を好きになり、二度結婚しそうになりましたがこれもうまくいきません。

彼女の「ちょうどぴったりさん」は、ダンスパーティで出会ったアーチボルド・クリスティでした。アーチーは英国航空隊へ志願している若い下級将校で財産もなく、「わたしたちは正反対だから惹かれ合った」とクリスティは述懐しています。

すでに他の人と婚約していたクリスティは、彼から求婚されて婚約を破棄し、将来の見込みもなさそうなアーチーと結婚することに。

 

熱烈な結婚から始まり、浮気に終わる

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アーチーと結婚し、『アガサ・クリスティ』になったあと、娘のロザリンドも生まれて経済的に困窮する中でクリスティの小説家としての道が開き始めます。

ミステリー作家として注目されて成功の兆しが見えた中で、母親の臨終と夫の浮気が発覚。アーチーはナンシー・ニールという若い女性と不倫して「別れたい」と言い出します。

社会で成功している妻に対して、冴えない男である自分にアーチーは劣等感を感じていたのではないでしょうか。クリスティよりも「自分より格下でかわいい女」を選んだわけです。

そして世紀の「クリスティ失踪事件」が起きます。マスコミが大騒ぎして「狂言だ」「注目を集めるためにやったこと」など散々中傷したせいで、この時以来、クリスティは大のマスコミ嫌いになり、彼女の私生活がほとんど伝わらなくなってしまいます。

現在でも、この失踪事件の真相は謎に包まれていますが、夫の浮気がなんらかの理由になっているのは疑いありません。そしてクリスティは夫と離婚し、夫は愛人と再婚します。

 

二度目の結婚でも、夫に浮気される

 

中東旅行で知り合った、年下の考古学者・マックス・マローワンと再婚し、クリスティはその後一生を添い遂げることになります。(ペンネームは旧姓を使用した『アガサ・クリスティ』のまま)

二度目の結婚でめでたし、めでたし、と思われていますが、じつはこの二人目の夫であるマローワンにも浮気されてしまいます。どこまでついていないんでしょう、あるいは男を見る目がないのか。

浮気相手はマローワンと同じ女性考古学者のバーバラ・パーカー。秘書のようなことをしていて、結婚生活の裏で愛人関係をつづけており、なんとクリスティが85歳で死んだあと「待っていました〜!」とばかりにすぐ再婚しています。

 

二人の夫の浮気の原因は「妻の出世」

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二度の結婚で二度とも夫に浮気をされる、というのは単純に運が悪いから、というよりもクリスティ自身になんらかの原因があったと考えられます。

それはクリスティが悪いわけではなく、彼女が「世界的な大作家」だったから。男性って、彼女や妻が自分よりも社会的地位が高いことに耐えられない人が多いですよね。

よく、共働き夫婦の家庭で妻のほうが地位が高かったり、あるいは給料が高くなってしまった場合、夫が非常におもしろくない態度をとるようになった、という話を聞きます。

男女の関係においては、「女のほうが下」でなければ、夫は妻を愛するのに引け目(というべきかわからないけれども)を感じるようになり、自分が目上の者として愛せる頭の空っぽな、かわいい女性を求めるのです。(実際はともかくとして「下」と男が思っているのが重要)

だから、男女交際術で女性は賢いそぶりを見せてはいけない、男性の前では常に「まあ、すごい!」と男を褒めて立ててやり、女には脳みそがないんだ、と思わせるほうが得策であるという項目が見られます。

クリスティは作家ですから、やはり洞察力のある頭の良い女性でしたでしょうし、なおかつ「大作家」という社会的地位は、平凡な男性ではとても太刀打ちできません。妻のほうが自分よりも上だ、といことをコンプレックスに感じる男性とは、はじめからうまくいくはずもなかったのです。

夫に浮気をさせたくないなら、「わたし、あなたがいないと生きていけないの」というか弱い女性を演じるべきだったのかな。

 

まとめ

 

クリスティの結婚生活が幸せだったのかどうかは、彼女自身にしか知り得ないことです。一度目の結婚で夫に浮気されて離婚し、二度目の結婚でも浮気されましたが、離婚はしていません。

夫の浮気はきっと承知していたうえで、あえて結婚生活を続けていたのではないでしょうか。

――私には三つの宝物があります。これを守り、大事にしよう。一つ目は愛。二つ目は決してやりすぎないこと。三つ目は決して世界一になろうとしないこと

アガサ・クリスティ

世界的作家として、妻として、母として生きたクリスティ。女性にとって最良の夫は考古学者、とのろけてもいますから、夫の浮気は男の甲斐性として受け入れ、案外幸せな結婚生活だったのかもしれませんね。

夫に浮気されたくないなら、強く賢い女であるのではなく、おバカで愛らしいかよわい女のフリをすること。

日本で好まれる『3歩下がって後ろを歩く女性』の生き方のほうが、夫の操縦術として正しいと思えたクリスティの生涯でした。

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