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親の介護をしてみて、介護結婚という選択肢もアリ、だと思えてきた

喪女美

「親の介護で結婚はムリ」
「結婚相手の義理両親の介護が必要で、結婚をためらう」

中高年をすぎると現実問題となる「介護と結婚」についてのお話です。

高齢両親の介護で結婚をあきらめた人っている?

喪女美はバリバリの仕事人間で、仕事が忙しいからという理由で料理も「花のズボラ飯」並みの食事しか作らない人です。

「卵かけご飯がうまい」

と、海外ドラマのダウントン・アビーを観ながら45秒でつくった生卵にしょうゆかけただけのご飯をかき込むような食生活。

 

ところが最近、生活が激変しました。

父親が大病を患って入院、手術して幸い命に別状はなく退院しましたが、半介護が必要な状態に。さらに食事も普通のものではだめで、特別な病人食を食べさせなければならない状況。

母も体が弱くて面倒見るの無理。(喪女美は遅くに生まれた子なので、親は高齢です)

誰かが面倒を見なければならず、ひとり娘なので、休職して喪女美が同居して父の面倒を見ることになりました。

 

これはよくある話で、『親の介護のために仕事やめて、恋愛も結婚もあきらめた』と、人生オワタ・・・的な悲壮感に包まれたコメントも見かけます。

幸い? 喪女美には彼氏もおらず、結婚も元々あきらめモードに入っていたので、そういう意味で打撃はまったくありませんでした。

 

人の世話するのって案外楽しい

 

「仕事できないからお金も減っていくし。介護も大変でいつまでこの生活がつづくのか先が見えない」と落ち込むのが普通だと思うんですが、わたしはなぜか「楽しい」と思ってしまいました。

 

理由は、これまでまったく体験したことのない生活だったから。

仕事ばっかだったんで、人の世話をする生活が新鮮。

父の食事を早朝起きて支度する生活って、主婦っぽい感じがして「わたし、奥様みたいじゃね?」とロールプレイングしている感がなんだか、楽しい。

 

ずーっと、まともに料理はしてこなかったので、はっきり言ってスキルゼロに近いんですが病人食用のレシピ本見ながら料理するのが面白い。

今まで磨いてこなかったスキルがどんどんアップしていく感があって、「おっしゃー!レベルアップぅ〜!!」と自己満足しながらやってます。

凝ったものをつくれないけれども、父が「おいしい、おいしい!」とパクパク食べてるのを見ると、あれ?楽しいゾ・・・と。

 

病人で動けないから、先回りして「あれがあったらいいかな」と必要なものを準備しておいて、それが実際に役立つと「フフン、そうでしょ!」と胸を張ったり。

体調のいい日には、朝ごはん食べたあと、近所の公園の散歩へ付き添ったり。

お布団ほして、「お日様のにおいがして、ふかふかでしょ?」と言ったり。

風呂場で倒れていないか、定期的に監視しにいったり。たまに背中洗ってやったり。

 

やることがたくさんあって、創意工夫で生活が向上していくので、いろいろ考えるのも楽しい。(現在、介護チャイムの設置を検討中)

 

父の世話をしてみて、自分がすごく世話好きだったことに初めて気が付きました。

誰かの役に立っている感があるのが、うれしいんです。

 

今は人生の冬休み中

まー、たしかにお金はどんどん減っていくし、仕事もできないから金銭面ヤバイんですけど、いくらか貯め込んでいるし父自身の年金もあるわけで、なんとかなるかなあ。

今、自分的には『人生の冬休み』だと思ってます。

仕事ばっかでしたから。

 

頑張っても物事がうまくいかないときは、もがけばもがくほど溺れてしまうようなもので、逆に体の力を抜いたほうが浮かび上がっていけるものです。

『喜びは長く続かず、悲しみもまた同じ』

みたいなことわざを昔、本で読みました。

 

父の世話をするために仕事をストップした、と言っても「仕事をやめて自分の世話をしてくれ」と父に頼まれたわけではなく、わたし自身が決めたことです。

人生で立ち止まってじっくりこれからのことを考えたり、今までやらなかったことをやることで新たな知識やスキルが手に入ったり。視野も広くなります。

 

わたしも自分を見つめ直す時間を、ひさしぶりにもてています。そして思っていた以上に、疲れていたことがわかりました。

今は、癒やしの時間です。父の世話をすることで、逆に癒やされています。

不幸に見えることがもたらすのは、悪いことばかりではないということです。

 

いろんな立場の人がいますから、必ずしもわたしのように親の病気の世話で仕事をやめることはないし、もしも心の中に「親のために犠牲になった」という意識が残りそうなら、仕事を優先してつづけたほうがいいです。

親の方も、それを望んでいませんしね。

 

性格的なものもあるけど『介護結婚』という選択肢もアリ

 

親の介護を通して「『介護結婚』という選択肢もアリかな〜」と、今回思いました。

 

以前の自分だったら、

『は? 両親の介護をしてもらいたいから結婚したいだと!? なめとんのか!』

と、もしも結婚を考えている男性がいたとして、その男性のプロポーズの理由が「自分の親の介護を嫁にしてほしい」だったりしたら激怒したでしょう。

 

自分の親の介護が必要になって、考えが変わりました。

高齢親のケアを心をこめてしてくれる存在って、逆の立場だったらすごくありがたいです。

前提条件として、男性側がいかに介護が大変なのか、妻の負担を理解したうえで親の介護をお願いしたい、とお互いに了解が取れている必要がありますけれども、案外、幸せな結婚ができるんじゃないのかな。

 

ただ、人のお世話をするのが好きな性格でなければ、キツイと思います。誰かに尽くすのが、自然に楽しいと思える性格ならOK。

夫の両親とはいえ、自分の親じゃなくて血の繋がりのない他人であるという点も考慮にいれなければなりません。

いくらお世話するのが楽しいと言っても、相手が自分を使用人みたいに扱うような人物だったら論外。

 

あと、重度の認知症は正直言って手に負えないんじゃないかなあ、とは思う。

あくまでプロの手が必要にならないレベルの、サポート的介護という意味で『介護結婚』はアリ、という見解です。

 

結婚は、じつは惚れたはれたじゃないと思う

 

恋愛結婚って、素敵なんですけれども。

実際には『惚れたはれた』の勢いで結婚すると、失敗するケースが多いのではないかと感じます。

恋愛は楽しいですが、結婚は生活そのものです。

好き、という気持ちの高まりがなくなっていたあと、相手の男性とどんな日常生活を送るのか。

お見合いのように、親が家柄の釣り合った相手を、大人の目線でシビアに選んだほうが意外とうまくいっています。

 

『相手の両親の介護が必要? 介護結婚なんて冗談じゃない!』

というのは、これから高齢化社会がますます進む中で現実的ではありません。

 

「介護」という問題は、相手だけじゃなく自分の家でも起こります。

介護の程度にもよりますが、(重度の認知症など、プロでなければ対応できない件など)老いというものは誰にも訪れますし、年老いた親を「めんどーだから」と見捨てる人間と結婚するわけにはいきません。

 

親を大事にできる、ということはその人が家族を大事にできる人間性を備えている、ということでもあります。

一生をともにする相手であれば、介護のみならず重大な問題に直面するのは一度ならずあるわけで、一緒にその問題を乗り越えていくに値するパートナーなのか、介護問題を通して値踏みすることもできるでしょう。

 

親の介護で結婚をためらっている人へ。介護経験は逆に強みになる

 

親の介護が必要になった独身女性は、わたしだけじゃなく、ほかにもたくさんいらっしゃいます。

彼女たちの悩みはだいたい『親の介護が必要だから、相手に負担をかける事を考えると結婚は望めない』というもの。

 

どの程度の負担が必要なのか・・・でケースバイケースですが、それで離れていく男性はそれまでの人です。

逆に考えると、相手の男性にだって親はいていつか介護が必要になるかもしれないわけで、親身に介護や世話ができるスキルは結婚の強みになると、わたしは考えます。

 

自分が男だったら、「親の介護をしている女性」は結婚相手として魅力的なんだけどなあ・・・。

結婚は惚れたはれたじゃない、とは言ったけれども、本当に好きな女性だったら

「経済面で面倒見るし、ご両親うちに連れてきて一緒に暮らそう!」

とプロポーズしちゃうけどな。

(喪女美が男で好きな女性に要介護な親がいた場合の仮定の話ね)

 

結婚相談所みたいな条件だけで選ぶ場所だと、どうしても不利になりますが、人間性で相手選びをするのであれば関係ありません。

問題は、「人間性」で相手を選んでくれるような婚活スポットがないってことですかね・・・

 

とはいえ、「親の介護が必要だから自分は結婚相手として条件が悪い」と卑屈になる必要はありません。

両親がずっと健康である日ポックリ逝った、といったケース以外、大多数の人が「親の介護問題」は必ず経験するものなんですから。

 

「介護と結婚」どうなる?

アラサーアラフォー独身男女の婚活と、介護にまつわるこれからは、社会問題として確実に浮上していきます。

大昔のような大家族であれば、気軽に手を貸してくれるきょうだい親戚が周りにいたかもしれませんが、現在は核家族化で多くの家庭が一人っ子。あるいは二人きょうだい。

きょうだいがいても、どちらかが結婚して家庭をもっていれば、当然ながら身軽なシングルに介護がまわってくるのが必定。

 

独身にのしかかる、親の介護問題。「一人っ子介護」

「家族のことは家族内で」という社会の方針。

行政にまかせる、というほどの重度の要介護者でもなく、かと言って家でひとりきりにするのが不安な年老いた親。

親もまた、赤の他人よりも血の繋がった子供に面倒を見てもらいたい。

 

働きながらシングル介護する、というのは生易しくなく「仕事をやめて介護に専念する」か「金で介護を他人に任せる」かの二択。

一旦仕事から離れれば、またもとの職場に戻れるという保証もなく、将来の見通しも不安。

病気がちで入退院を繰り返し、お金の不安も尽きない。

 

今はまだ、話もしっかりできるしトイレもひとりで行けるけれども、認知症になって「あんた誰?」「ものを盗んだだろ!(妄想で)」という状態になったりトイレに行けずシモの世話も必要になったら?

こんな状態では自分の時間もなく、結婚どころか恋愛なんて頭にない。

好きな人ができたとして、「親の介護をしている」といつ打ち明けたらいいのか?

ただでさえ婚期を逃しているのに、ますます年齢だけ上がっていく現状。

 

少なくない独身者たちが直面する「介護と結婚」問題は、親、つまり高齢者を「重荷」として考えるのか、あるいは「最後の親孝行」と考えるのかで違ってきます。

 

→「親の介護で離職して、毎日朝から晩まで介護生活で自分の時間ナシ! 恋愛も結婚もできない、辛い!」

・・・という人生詰んで悲惨です、という思考で受け止めるのか。

 

→「仕事やめて親の介護をのんびりできて、初めてゆったりした気持ちになれた。料理も世話も普段の生活とガラッと変わって面白い。自分の人生を見直す『人生の冬休み』をとっていると思えばいい」

 

仕事のほうが忙しくて大変だったんで、正直、今の介護生活のほうがラクです。休暇とってるような感じ。

これからもっと大変なことが出てくるかもしれないけれども、親を「重荷」じゃなくて、一緒に時間を過ごす宝物の期間にしていきたい。

恋愛や結婚は、ご縁やタイミングなので、こういう風に生きている自分を認めてくれる人と出会えたら、でいいやという考え。

 

「結婚前に、相手のご両親の介護が必要になる可能性があると聞いてあきらめた」

という人は、長生き時代でどの人にも高齢の両親がいる確率のほうが高い、ということを考えてみて。

アラサーアラフォー過ぎの結婚には、高齢の両親がつきものです。

 

ただ、「介護は女(嫁)がやるもの」という前提には、チクリと刺しておきたい。

はじめから「結婚したら俺の親の介護をして、なおかつ足りない生活費も稼いでほしい」などという丸投げ男に対しては、ハイキックでOK。

 

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